歌詞引用の式辞をHPに掲載した京大にJASRACが利用許諾手続きの必要性指摘
米国人歌手ボブ・ディラン氏(2016年ノーベル文学賞受賞)の曲「風に吹かれて」の歌詞の一部を引用した、京都大学の山極寿一総長による今年4月の入学式の式辞を、同大学がホームページに掲載したことに対して、日本音楽著作権協会(JASRAC)は、ウェブサイト上への歌詞の掲載には著作権使用料が発生するとして、同大に利用許諾の手続きをするよう求めていることが5月18日にわかった。
山極総長は式辞の中で、京大の学風につながる「自由な発想」の説明にディラン氏の曲「風に吹かれて」の歌詞の一節を紹介しており、同大学は、紹介された歌詞の英文及び日本語訳を含めた式辞全文を曲の出典と共にホームページに掲載している。同大は、JASRACから電話連絡を受けたものの正式な書面が届いておらず根拠や詳細が分からないとして、現時点では対応していないという。